音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」が流行する中(Clubhouseについては、話題の音声SNS「Clubhouse」の使い方を解説。雑談はもちろん、有名人の会話も聞ける! を参照)、実名参加、電話番号登録、招待枠といった「縛り」に嘆いていたみなさんに朗報です。
Twitterの音声SNS機能「スペース(Spaces)」が公開されました。
全アカウントがリスナーとして参加が可能、ホストはフォロワー600人以上を対象となっています。
これによりTwitterでは、匿名性をもったTwitterアカウントのまま、ほかのユーザーとカジュアルに音声で交流できるようになります。
1. スペース(Spaces)とは?
スペースは、Twitter上でユーザー同士が音声で会話をしたり、ほかの人の会話を聞いたりできる機能です。ラジオのようなひとり語りからグループチャットまで、さまざまな用途のために利用できます。
自分がフォローしているユーザーがスペースを開始すると、タイムラインの上部、Fleet(24時間で消える投稿)のエリアに表示されます。
アイコンをタップすれば、ホストに参加申請ができます。許可されたら、
- リスナー
- スピーカー(発言できる参加者)
のどちらかを選んで参加します。
画像出典:ネタフル
2. すべてのTwitterアカウントが参加できる
現在のベータテスト仕様では、すべてのスペースは公開され、フォローの有無などに関わらず、すべてのTwitterアカウントがリスナーとして参加できます。
自分がホストとしてスペースを作成した場合、ツイートやダイレクトメッセージでスペースの存在を知らせることで、参加者を募集できます。
3. スピーカーは11人まで、リスナー数は上限なし
ホストは、スペース作成時にスピーカーの範囲を以下の3つから選択できます。
スピーカーの範囲
- 全員
- フォローしているアカウント
- スピーカーとして招待したアカウントのみ
スピーカーの範囲が「全員」や「フォローしているアカウント」になっていれば、リスナーはマイクの下にあるリクエストアイコンをタップすることで、ホストに発言許可(スピーカーとして承認)をリクエストできます。
スピーカーとして参加する場合は、マイクへのアクセス許可が必要です。また、「発言者をやめる」ボタンを押せば、リスナーに戻れます。
招待したアカウントのみに限定する場合、ダイレクトメッセージや招待リンクのコピーを共有することで招待できます。
なお、ホストがスピーカーの発言権をいつでも変更できるため、もし不適切な発言を繰り返すスピーカーや迷惑行為を行うスピーカーがいる場合、速やかに発言権を取り消せます。
スピーカーはホストを含めて最大11人ですが、リスナー数には上限がないため、企業や有名人の情報発信にも活用できそうです。
4.スペースの作成手順
あなたがもし600人以上のフォロワーをお持ちであれば、公式クライアントアプリからSpaceの利用が可能です。
- Twitterアプリを立ち上げ、右下のツイートボタンを長押し
- スペース(紫の丸)をタップ
- スペースの設定画面が立ち上がる
- スペースに名前をつけて、開始ボタンを押す
- スピーカーの招待やスペースの共有を行う
- 画面上部にスペースが表示される
- スペースを終了後の表示
5. 非公開アカウントはスペースを作成不可
ツイートを非公開に設定しているアカウント(いわゆる鍵アカウント、鍵アカ)では、ホストとしてスペースを作成できません。
ただし、鍵アカであっても、ほかのアカウントが作成したスペースにはリスナーやスピーカーとして参加できます(参加していることはホストや他の参加者に表示されます)。
6. 絵文字やスタンプで反応できる
聞いているだけのリスナーも、絵文字やスタンプを送れます。これにより、
- そのときの感情や意見への賛否を示せる
- ホストやスピーカーがリスナーの反応を把握でき、話しやすさが増す
- TwitterやInstagramのライブ配信のように一体感が生まれる
といった効果が期待できます。
この点が、音声によるコミュニケーションに特化したClubhouseとの大きな違いです。
7. アーカイブの公開はなし
スペースの終了とともに、Twitter上での公開が終了され、アーカイブの公開などはできません。
ただし、規約違反などの有無に備え、Twitter社では30日間の音声保持期限を設けているようです(違反が確認された場合には90日間に延長)。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Clubhouseと比べて、
- 招待なしで誰でも聞き手になれる
- 匿名でも発信できる
- 聞き手が気軽にリアクションできる
という点が大きな特徴といえそうです。
ビジネスやグローバルなつながりを通して普及しているClubhouseとは異なり、共通の趣味やインターネットでの友だち同士の気軽なコミュニティ、ブランドや有名人とファンをつなぐ間口の広い交流の場として浸透していくのではないでしょうか。
上記は2021年5月時点での情報のため、詳しくはTwitterのヘルプセンターもご覧ください。
また、Facebookでも音声チャット機能を開発中との噂です。