みなさんの中でiPhoneを使っている人に質問です。
「本体のマイクの数は何個あるでしょうか?」
「複数あるとして、それぞれの位置はどこでしょうか?」
普段からiPhoneを肌身離さず使っていても、「知らない」という人がきっと多いのではないでしょうか?
正解は「3つ」。位置はそれぞれ「前面上部」「背面上部」「底面」です。
それでは、iPhoneの3つのマイクの位置と役割を、詳しく見ていきましょう。
iPhoneの3つのマイクの位置と役割
iPhoneには、どの機種も3つのマイクが搭載されています(●がマイクの位置。iPhone 13 Proの例)。
位置と役割は、次のとおりです。
- 前面上部
インカメラ付近(横長の形状)
ノイズキャンセリング - 背面上部
アウトカメラ付近(ピンホールのような形状)
ノイズキャンセリング(前面上部の補助) - 底面
充電口の両脇
メインマイク
※ さらに外側の連続穴の部分はスピーカーです
機種によって形状や位置が微妙に異なりますが、大まかには変わりません。
iPhoneの3つのマイクの役割を解説
まず、前面上部のマイクは、通話時に耳にあてる部分であり、相手の声を聞くスピーカーのごく近くにあります。底面のマイクと少し離れた場所にあることで、周囲の雑音などを感知し、音を下げるというノイズキャンセリングの役割を担っています。
次に、背面上部のマイクは、前面上部と同様に、ノイズキャンセリングのために配置されています。前面上部の補助として、逆方向の雑音などを感知し、音を下げる役割です。
最後に、底面のマイクは、通話時に口元の近くに来ることから、自分が発した声を集めるメインマイクの役割を果たしています。録音時や音声アシスタント(Siri)使用時の集音も、底面のマイクで行っています。iPhoneを手で平行に持ち、底面に向かって話しかけている人をたまに見かけますが、実は意味があることを理解できるでしょう。
iPhoneのマイク性能を生かすための4つの注意点
1. 保護フィルムやケースでマイクをふさがないように
保護フィルムやケースでいずれかのマイクをふさいでしまうと、性能をフルに発揮できない可能性があります。
保護フィルムは前面上部のマイク、ケースは背面上部や底面をふさがないものを選びましょう。特にケースについては、底面の穴の仕上がりが雑だとマイクをふさいでしまうので注意が必要です。
もしふさいでしまうと、自分の声が相手に届きにくかったり、こもったような声に聞こえたりしますので、注意しましょう。
2. 持ち方に気をつける
iPhoneを手で持つとき、手のひらや指でマイクをふさがないようにしましょう。
そもそも、iPhoneはインダストリアルデザインとして、人間に不自然な動作を強いるような設計にはなっていません。普通に持つぶんには、マイクを手のひらや指でふさぐことはないはずです。
とはいえ、指先で背面を触りながら通話をする癖がある人は、知らず知らずのうちに背面上部のマイクをふさいでしまっている、といったことがあります。自分の癖を少し意識してみてください。
3. たまに手入れをする
マイク、スピーカー、充電口などの溝の部分には、ホコリや汚れがたまりがちです。
もし汚れていたら、ブラシ、綿棒、ピンセットなどでていねいに掃除をしましょう。
4. イヤホン(ヘッドホン)を使うのも手
保護フィルムやケースがマイクをふさいでしまっているとして、すぐに買い換えるのがむずかしい場合は、イヤホン(ヘッドホン)を使いましょう。
iPhoneには標準でマイク付きの有線ヘッドホンが付属しています。また、最近ではAirPods Proなどのワイヤレスヘッドホンを使う人も増えています(AirPods Proの詳細については、AirPods Proの使い方とレビューを公開。最新型のワイヤレスヘッドホンで快適ライフ! を参照)。
なお、iPhoneに標準で有線ヘッドホンが付属している理由は、iPhoneが発する電磁波が脳に与える影響を危惧していた故スティーブ・ジョブズが、ヘッドホンをつけて通話をすることを推奨したためといわれています。
まとめ
iPhoneにはマイクが3つあり、それぞれ別々の役割を果たしていることが理解できたでしょうか。
なお、Android端末のマイクについては、天面(ノイズキャンセリング)と底面(メインマイク)の2か所にある機種が多いようですが、背面上部と前面下部にある機種や、底面のメインマイクのみでノイズキャンセリングも行っている機種などさまざまです。
スマートフォンのマイクの位置や役割を確認し、快適な通話や録音に役立てましょう。