商談や打ち合わせ、語学学習などさまざまなシーンで使えるICレコーダー。

大手メーカーのICレコーダーは5,000円以上するものが多いですが、高価なICレコーダーは必要ないという人もいるでしょう。

一方、1,000円前後の安いICレコーダーなら購入してもいいかなと思ったときに、「本当に録音できるのか」「すぐに壊れないか」と気になったことはありませんか？

そこで、今回はAmazonや楽天で購入できる1,500円以下のICレコーダーを4機種を実際に使ってみましたので、製品レビューとしてまとめてみます。

検証1：「USBメモリ型ICレコーダー（ヘアライン加工デザイン）」

販売名「小型ボイスレコーダー ICレコーダー 8GBメモリ内蔵【メール便 送料無料】」
購入時価格：1,480円（税込）

ブリスターパック（硬めの透明なプラスティック）に入った簡易な包装です。

同梱物は、本体と取扱説明書（英語、中国語）。
日本語の取扱説明書はパッケージ裏に貼り付けられています。

見た目はふつうのUSBメモリと変わりません。

見えにくいのですが、本体の横にスイッチがあり、スイッチをONにすると赤いランプが点滅後、録音が開始、OFFにすると録音が停止します。

録音した音声はUSBをパソコンに接続することで聞くことができます。ファイルはRECORDフォルダに保存されています。フォーマットはWAV（.wav）です。

音声は無事に録れており、きちんと再生できました。

ただし、音質はそこそこ。SONYなどの高級ICレコーダーではサンプリング・レートが96,000Hzなのに対して、この商品では16,000Hzでした。数値上では1/6の音質ということになります。

また、スイッチを入れてから10秒ほど待たないと録音が始まらないので、録りたいタイミングで音が録れていない、なんてこともありそうです。

ポイント

• きちんと録音できる
• スイッチを入れてから10秒ほど待たないと録音が始まらない
• 音質はそこそこ
• サンプリング・レートは16,000Hz

製品仕様

検証2：「USBメモリ型ICレコーダー （MicroSDカード差し替え式）」

販売名「小型 ボイスレコーダー ワンタッチ録音 MicroSDカード式 録音 ICレコーダー 簡単操作 軽量 コンパクト USB （ブラック）」
購入時価格：900円（税込）

この商品もブリスターに入っています。
なぜかわかりませんが、1つ目の商品とパッケージが同じでした。

同梱物は本体と取扱説明書（英語）、日本語の簡易説明書が入っています。

見た目は普通のUSBメモリのように見えますが、側面のスイッチが結構目立ちます。

この商品は別途Micro SDカードが必要です。2GB～32GBまでのSDカードが使用できます。

本体横のスイッチをONにすると赤いランプが点滅後、録音が開始されます。OFFにすると録音が停止します。

録音した音声はUSBをパソコンに接続するか、Micro SDカードをパソコンに接続することで聞くことができます。ファイルはrecodeフォルダにMP3形式で保存されています（正しくは「record」だと思いますが、そのあたりも値段なりのクオリティです）。

しかし、保存された音声を聞いても雑音しか聞こえません。音量を上げてみるとかすかに音声が聞こえますが、実用レベルではありません。

ファイルのサンプリング・レートを確認すると32,000Hzありますが、マイクに音声がきちんと届いていないらしく、数値以前の問題です。

ICレコーダーとしてはまったく使えないので、USBメモリとして使うしかなさそうです。

ポイント

• 録音ができない
• MicroSDカードを別途購入する必要がある
• USBメモリとしては使用可

製品仕様

検証3：「多機能小型ICレコーダー」

販売名「ボイスレコーダー 軽量 小型 ICレコーダー ワンボタン録音 操作簡単 録音機 8GB 大容量 高音質 長時間録音 会議録音 多機能 音声起動録音 電池切れ自動保存 ノイズキャンセリング技術 持ち運びに便利 日本語説明書付き」
購入時価格：1,299円（税込）

他の商品に比べてパッケージが豪華です。

同梱物は本体とMicro-USBケーブル、イヤホン、ストラップ、イヤホン変換アダプター、日本語説明書と豊富。

大きさも1円玉2枚分程度と非常に小型です。

ただし、録音スイッチを左右どちらにスライドすればよいのかわかりにくく、少し悩みました。スイッチをONにすると青いランプが点滅後、録音が開始。OFFにすると録音が停止します。

録音した音声はUSBをパソコンに接続することで聞けるほか、ファイルをMUSICフォルダに入れることでICレコーダー単体で聞くこともできます。

音声は無事に録れていました。サンプリング・レートは24,000Hzでした。

この商品の最大の欠点はスイッチを入れてから録音開始まで15秒ほど待たなくてはいけないことでした。他商品の10秒の待ち時間よりもひどい結果です。

今回は検証していませんが、ノイズキャンセル機能や音声起動録音機能、単体での再生機能も付いているようです。

ポイント

• きちんと録音できる
• スイッチを入れてから録音開始まで15秒ほどかかる
• サンプリング・レートは24,000Hzと比較的に高音質
• ノイズキャンセルや音声起動録音機能付き
• 再生機能も搭載

製品仕様

検証4：「USBメモリ型ICレコーダー（工具風デザイン）」

販売名「【送料無料】使うボタンは一つだけ！ ワンタッチ ボイスレコーダー ICレコーダー USB 8GB メモリ 軽量 かんたん操作 簡単◇RM-VO-8GB【メール便対応】」
購入時価格：1,300円（税込）

またもやブリスターに入っています。

同梱物は本体と取扱説明書（中国語、英語）、日本語の説明書は入っていませんでした。

この商品も普通のUSBメモリのように見えます。ただし、蓋がかなり固く、壊れるのではというほど強く引っ張ってようやく外せました。

スイッチは本体上部にありONにすると録音が開始、OFFにすると録音が停止します。

録音した音声はUSBをパソコンに接続することで聞くことができます。ファイルはRECORDフォルダに保存されています。

音声は無事に録れていました。サンプリング・レートは16,000Hzでした。

また、この商品もスイッチを入れてから10秒ほど待たないと録音が始まりませんでした。

動作は問題ありませんがデザインがおもちゃっぽくも感じます。また、購入サイトの説明には内蔵メモリが4GBと書いてありましたが実際は8GBありました（これはこれで、お得といえなくもありませんが…）。

ポイント

• きちんと録音できる
• スイッチを入れてから10秒ほど待たないと録音が始まらない
• USBの蓋がかなり固い
• サンプリング・レートは16,000Hz
• 購入サイトの説明より内蔵メモリの容量が大きい

製品仕様

まとめ

以上、4つの商品をご紹介しました。

録音ができなかった商品が1つありましたが、他の3商品はそこそこの音質で録音ができました。

中でも3つ目の「多機能小型ICレコーダー」は、価格の割に高機能でしたし、1つ目の「USBメモリ型ICレコーダー（ヘアライン加工デザイン）」は普通のUSBメモリにしか見えないので、秘密録音などに使用できるかもしれません。

ただ、今回は長期間の使用などは検証できていないため、バッテリーの劣化などは調べられませんでした。

音質を気にしない方、とりあえずICレコーダーを使ってみたい方は、購入を検討してもよいのではないでしょうか。