2025年4月10日ごろから、Instagramで現在の位置情報を共有できる「地図機能」が搭載されました。
この機能はデフォルト(初期設定)ではオフになっていますが、InstagramのDM画面からタップすると、設定を突然迫られるため、「どのように設定してよいのかわからない」と困惑しているというユーザーが多いようです。
そこで、今回はこのInstagramの新機能「地図」の設定と確認方法について説明します。
Instagramの「地図機能」の設定と確認
地図機能は、Instagramのホームから、右上のDMアイコンをタップすると開きます。
地図を初めて開いた際に、位置情報のシェア範囲を設定できます。
もし初回設定をスルーしてしまった場合(「後で」をタップした場合)でも、位置情報は共有されません。
初回設定後も、地図画面右上の歯車アイコンから設定の変更と確認が可能です。
地図機能の設定方法
- ホーム(画面下メニューの一番左、家のマークのアイコン)をタップ
- ホーム右上のDMアイコン(吹き出しに電気のようなマーク)をタップ
- 自分のノートアイコンの隣(メッセージ一覧の上)に「地図」というアイコンが新規追加されていることを確認
- 地図を初めて開いた場合は「次へ」をタップ
- 位置情報をシェアしたい場合は、シェア範囲を設定する。
シェアしたくない場合は「後で」、または、グレーアウトしている地図上をタップする。 - 「後で」、または、グレーアウトしている地図上をタップし、シェアを許可しなかった場合の画面。
地図機能を起動時、位置情報のアクセス許可を求められ、画面右上の歯車アイコンに「Not Sharing location.(位置情報をシェアしていません)」と記載されます。再度シェアの設定を変更・確認したい場合には、右上の歯車アイコンをタップします。 - 地図画面右上の歯車アイコンをタップし、位置情報の設定を変更する場合。
デバイス(スマホやタブレット)側の設定が開き、Instagramに位置情報を許可するかどうかの画面が開きます。
(iOSの場合、iOSホーム画面の[設定]か[Instagram]を選択することでも設定できます)
地図機能を使いたい場合には、まずはこのデバイス側で位置情報の利用を許可(iPhoneの場合「このアプリの使用中」または「常に」などを選択)する必要があります。
デバイス側の設定で位置情報の利用許可がされると、再度地図機能を開いた際に上記5のシェア範囲の設定画面から始まります。
Instagramで現在地情報をシェアすることの危険性
位置情報をシェアした場合、自分(デバイス)の現在地がフォロワーや特定のアカウントに共有されます。
宅配サービスなどの現在地確認でも利用されているように、昨今リアルタイムでの位置情報シェアや地図上の表示はかなり精度が高くなっています。
お店の場所のシェアや待ち合わせなどにはとても便利ですが、切り忘れなどがないように慎重な利用や設定をおすすめします。投稿の有無に関係なくシェアされるため、リアルタイムでの移動やデバイスが家にある場合には家の場所が共有されてしまうからです。
ストーカー被害や犯罪に巻き込まれる危険性もあり、防犯の観点からも未成年がInstagramを利用する場合は、保護者が立ち合いの下で設定を確認し、地図機能を利用しないようにするのが安全です。
位置情報はデバイス側の情報であるため、店舗やビジネスでInstagramアカウントを利用している場合も、ログイン中のデバイスの場所が共有されるという点にも注意が必要です。つまり、そのデバイスを個人宅に持ち帰るなどした場合も、場所が特定される可能性があるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
便利なようで危険性も高いというのが、地図機能の現状のようです。
そして、何よりも注意すべきは、この機能がサイレントリリースされており、すべてのユーザーに対して自動的に提供され始めているという点です。本来このような重要な機能は、事前告知やアプリアップデートの後の初回起動時などに、大きく説明があって然るべきです。
しかし、今回の地図機能は、ユーザーへの周知が徹底されないまま機能が追加されています。
これまでもリアルタイムで位置情報を共有するアプリケーションは多々ありましたが、Instagramを利用する多くの人の主目的は写真や動画の投稿であり、そんな機能があるとは思ってもおらず、設定を誤ったがために知らないうちにトラブルに巻き込まれてしまう……という可能性もゼロではありません。
身近な人へ、ぜひこの情報を共有をし、地図機能の設定を確認するようにアドバイスしてくださいね。