microaggression。小さな攻撃性のこと。具体的には「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)や差別意識によって、誰かを傷つけること」を指す。
1970年当時、黒人が白人の同僚から日常的に受けるさりげない差別を意味する言葉として、ハーバード・メディカルスクール教授の精神科医、チェスター・ピアスがはじめて使ったといわれる。
その後、コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ教授の心理学者、デラルド・ウィン・スーが、2007年にあらためて使用し、2010年には『日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション ― 人種、ジェンダー、性的指向:マイノリティに向けられる無意識の差別』の初版が刊行され、アジア系アメリカ人であるスー自身の体験も含めて、日常で起こるマイクロアグレッションの実例が多数明らかにされた。