コロナ禍の中、外の飲食店などで大人数で集まることがはばかられる状況が続いています。
代わりに、自宅で友だちとパーティーをする機会が増えた人も多いのではないでしょうか。これから、クリスマスやお正月など年末年始に向けて、友だちや親戚と集まってお酒を飲むことが多くなるでしょう。
そこで気をつけたいのが、ノイズハラスメント(ノイハラ)です。マンションの隣室や下の階、近所の方が迷惑に感じるほどに騒いでは、クレームが寄せられたり、関係性が悪くなったりする可能性も。
それでは、一般的なノイズハラスメントについて簡単に説明したあと、ホームパーティーでノイズハラスメントを防ぐ方法を解説します。
職場やオフィスのノイズハラスメント
キーボードの打鍵音、マウスの操作音、ボールペンの頻繁なノック音、菓子を食べる音、大きすぎる会話や電話の声、ドアや引き出しを強く締める音、独り言、咳払い、鼻息、貧乏ゆすりから生じる雑音などが、職場やオフィスのノイズハラスメントに該当します。
リモートワークが中心になり、こういったノイハラから解放された人も多いと思います。ただし、在宅で仕事中、実は自分がノイズの発生源になっている可能性がありますので、家族に聞いてみて、改善できることは改善するとよさそうです。
また、筆者も経験がありますが、ビルの隣室や上下階から、日常的にドンドンと歩く音が響いたり、大きな声が聞こえたりすると、仕事の集中の妨げになります。内装工事の音や振動も、仕事に支障が出るほどになると非常に強いストレスになるでしょう。
こういった状況が続くようであれば、管理会社に相談し、解決や軽減のために動いてもらいましょう。
生活環境のノイズハラスメント
近隣住民の大声や奇声、マンションなどの集合住宅での隣室からの大きな音や声、子どもが騒ぐ声、ペットの鳴き声、上の階からの足音や振動音なども、度を越えたものはノイズハラスメントに該当します。
また、近隣の商店からの営業騒音、建設現場や道路工事からの騒音、交通騒音なども、生活するうえで不快に感じる音といえます。
このような生活環境における騒音は、「騒音公害」に該当する場合があります。騒音公害は「典型7公害」のひとつとされ、環境基本法第2条第3項でも規定されています。
もし苦痛の程度が大きい、睡眠などに支障が出ているといった場合は、自治体の公害苦情相談窓口に相談するとよいでしょう。
ホームパーティーでのノイハラを防ぐ11のコツ
さて、ここからが本題です。
自宅でホームパーティーをする際、ノイハラを防ぐために心がけたいポイントは次のとおりです。
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- 日中や夕方の早い時間から行うことを検討しましょう
- 人を迎えるときや送るときに、玄関の外やマンションの共用部分で大きな声で話さないようにしましょう
- 足音を軽減するために、人数分のスリッパを用意しましょう
- クラッカーを鳴らすときや拍手をするときは、窓とカーテンをしっかりと締めましょう
- 音楽を大音量でかけるのはやめましょう
- 声の大きい人には、少し小さな声にするように指摘しましょう
- 適度な換気は必要ですが、会話が盛り上がってきたら、換気扇をつけ、窓を開ける頻度を少なくしましょう
- トイレなどのドアを静かに開け締めしましょう
- 子どもたちが遊ぶ場所は、できるだけカーペットを敷いたところにしましょう
- 子どもがどうしてもボール遊びをしたい場合は、布製のクッションボールにしましょう
- 大人が交代で子どものカードゲームに加わるなど、大きな声や音を出さない雰囲気を自然と作りましょう
あまりに制約が多いと、パーティーを心から楽しめません。また、誰かが「ノイハラ警察」になるのも気が引けます。
主催者(自宅に招く側)になった場合は特に、周囲に迷惑をかけずにパーティーを楽しめるように、ちょっとした準備と気づかいを心がけましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
音の大小の感じ方や、どのような音を不快に感じるかは、人によって異なります。また、お酒を飲んだときは気が大きくなり、大きな話し声や物音に寛容になるでしょう。
しかし、明らかな騒音は、周囲にとって迷惑なのはもちろん、後日、近隣の方からクレームが寄せられたりすると、せっかくの楽しい記憶が色あせたり、ホームパーティーそのものが億劫になってしまったりします。
年末年始の楽しいホームパーティーのために、この記事を参考にしてみてください。