ホーム ビジネス これって空き巣や強盗の下見? 気をつけるべき犯行側の手口と防犯対策まとめ

これって空き巣や強盗の下見? 気をつけるべき犯行側の手口と防犯対策まとめ

この記事のサマリー

  • 空き巣(強盗犯)の狙いは金品の強奪
  • 犯人は資産のある家や盗みやすい家を下調べする
  • 下見の手口は増えており、資産・家の中・家族構成をなど明かさないことが大切
  • スマートカメラ・スマートスピーカーを活用して「入らせない家」に
  • 不審な訪問は「録音させてほしい」と伝えることも防犯につながる

目次

日本全国で、住宅を狙った強盗被害が相次いでいます。昨今ニュースなどでも多く報道されている「闇バイト」による組織的な犯行も多く、指示役からは「見られたら殺せ、殺さなければお前や家族を殺す」と脅されている実行犯もおり、かなり危険性の高い事件になっています。

強盗犯の狙いは金品の強奪であり、ターゲットとなる家を探すために、必ず「下見」を行うそうです。

下見と思われる手口はどんどん多様になっていますが、犯罪者の目的をしっかりと理解することで、新たな手口に対しても防犯の幅が広がります

今回はそんな、空き巣や強盗の下見に関する手口や防犯のポイントについてまとめています。

空き巣や強盗が行う下見の手口

前述のとおり、強盗の目的は金品の強奪です。犯人としてはできるだけリスクは減らしたいと考えるため、下見などの事前準備を行います。

犯行側は、なるべく資産の多い裕福な家をターゲットにし、スムーズに盗みを働くべく、家のどこから侵入できるか、どこに資産がありそうか、同居しているのは何人かなどを把握したがります。

これらの点から、

  • 家に資産があることを知られない
  • 家の内部構造を知られない
  • 家族構成を知られない
  • 日々のルーティン(決まった行動)を知られない

など、いくつかの具体的な防犯対策が見えてきます。

実際に、空き巣や強盗の下準備なのか、不審な訪問や連絡を受ける人が増えています。

  1. 不用品回収の電話や訪問・チラシの投函
  2. 偽の営業電話
  3. 不審な訪問(「トイレを貸して」「飲み物をくれ」「両替をしてくれ」など)
  4. 家屋業者を偽装した訪問(「屋根がずれているので放置すると雨漏りする」など)
  5. 家の周囲や家の中の撮影
  6. 駐車している車や駐車場の下見や撮影
  7. 表札やドア、郵便受けに不審な目印

に関する実例を見てみましょう。

1. 不用品回収の電話や訪問・チラシの投函

着物や貴金属など古くても値打ちのあるものを不用品として相談すると、その家は資産があるとターゲットに入れられてしまう可能性があります。

また、もし空き巣でなくても、依頼したら不当に安い買い取り料を提示されたり、あとから高額な手数料を要求されたりと、悪質業者のケースがあります。依頼するかどうかをその場で判断せず、インターネットで所在を調べたり、一般廃棄物収集運搬業などの有資格者かどうかを確認しましょう。

2. 偽の営業電話

家庭の状況を聞き出すための、適当な口実をつけた営業電話です。
電話の受け答えで不在時間の確認、会話の内容で同居家族の有無やターゲットの人物像の判断が行われてしまう可能性があります。

犯人は、もし犯行を見られた場合でも、抵抗されにくく力のない高齢者や女性をターゲットに選びます。

家族構成などは打ち明けずに、実際には高齢でひとり暮らしの場合でも「息子に相談します」「同居の孫に相談します」など、若い男性が身近にいることを騙ることも防犯対策のひとつといえるでしょう。

3. 不審な訪問
(「トイレを貸して」「飲み物をくれ」「両替をしてくれ」など)

日本人の「人のよさ」につけこんだ手口です。
突然、見知らぬ人の訪問であっても、困り顔で「トイレ」や「両替」を依頼されたら断れない方も少なくないでしょう。

犯行側は、トイレを貸している間に家の中を確認し、世間話を装って家族構成などを聴き出します。「飲み物をくれ」も、用意している間に家の中を確認でき、「両替」からは現金の置き場所や扱い方をチェックされている可能性があります。

参考:中國新聞デジタル「突然、勝手口開き『トイレ貸して』 不審な男『1人か』の問い、強盗の下見だったのかも

4. 家屋業者を偽装した訪問
(「屋根がズレているので放置すると雨漏りする」など)

業者に扮して訪問し、家の中を確認される可能性があります。

飛び込み訪問などは必ず断り、もし本当に屋根にズレなどが確認できるのであれば、あらためてご自身で市区町村に登録されている業者などに相談しましょう。

5. 家の周囲や家の中の撮影

組織的な犯行の場合、写真や動画を撮影し、仲間に共有している可能性があります。

不審な撮影者を見つけた場合には警察へ相談したり、近所で情報共有し、地域ぐるみで目を光らせるのがよいでしょう。防犯について詳しくは後述しますが、空き巣や強盗犯は「近所の声かけが盛んな地域は避ける」というデータもあり、ご近所同士のあいさつは立派な防犯対策のひとつになります。

6. 駐車している車や駐車場の下見や撮影

高級車が停めてある住宅や駐車場をチェックする、という下見もあるようです。

車を隠すのは難しいかもしれませんが、家の外に資産となるものを置いている場合には、防犯カメラなどをはじめとしたいっそうの「空き巣に入られない・近づけない対策」が必要でしょう。マンションなど集合住宅にお住まいの方は、駐車場やエントランスに防犯カメラの設置を要望するとよいでしょう。

7. 表札やドア、郵便受けに不審な目印

訪問販売・空き巣・強盗などが住民に関する情報を共有する方法として、「マーキング」という手口があります。

家族構成や留守の時間などが意味されたマーク(目印)を表札やドア、郵便受けなどに示され、ターゲットとなりうる家庭かどうかを情報を共有しているといわれています。有名なマークはインターネット上でたくさん報告されており、明らかになってしまっている以上、別のマークもたくさんあると考えたほうがよいでしょう。

もし玄関付近に見慣れない書き込みや傷、マークがあった場合は、速やかに消しておきましょう。

代表的なマーク

参考・画像出典:ALSOK「空き巣が用いるマーキングの種類や狙われたときの対処法を紹介」

犯人を寄せつけない防犯対策

不審な人との不用意な接触や会話、情報提供をしないことはもちろん、「侵入させない環境」「侵入ができないと思われる環境」を作ることも大切です。

最近では、スマートスピーカーやスマートカメラの普及も進み、安価かつ手軽に防犯カメラを設置をできるようになりました。たとえば、スマート家電を展開している「SwichBot」は、シンプルで取り付けやすい防犯カメラを1万円台で提供しています。

空き巣や強盗の多くは一軒家を狙った犯行です。玄関だけではなく、裏口や入りやすい窓がある家でも、手ごろで取り付けやすいカメラであれば複数設置できるのでおすすめです。


画像出典:SwitchBot「SwitchBot 屋外カメラ」

また、いざというときにはスマートスピーカーや音声アシスタントも有効活用できることを覚えておいてくだいさい。

たとえば、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスで「Siri」が起動できる状態であれば、「110番にかけて」や「119番に電話して」などと伝えると、緊急通報電話番号に電話をかけられます(ただし、ロックを解除する必要があります)。iPhoneではサイドボタンの長押しで緊急電話が可能です。家族のiPhoneなど暗証番号がわからない場合や、混乱している状況でも素早く通報ができるため、ぜひ覚えておいてください。

もし家族のデバイスとつなげているスマートスピーカーがあれば、音声アシスタントを通じて家族と連絡をとり、通報をお願いしたり、身の安全を確保する時間を設けるのもよいかもしれません。

音声アシスタントを活用する利点は、デバイスが手元になくても、最悪の場合、拘束され手足の自由が利かない状態であっても、声だけで犯人の気を逸らし、通報のチャンスにつなげられることです。

ほか、セキュリティ会社ALSOKでも防犯対策が紹介されていましたので、一部をご紹介いたします。

【簡単に侵入させないために】

  • 玄関にはカメラやセンサーライトを設置して、侵入する気を起こさせないようにする
  • 窓からの侵入を遅らせるため、防犯フィルムを貼っておく
  • 玄関や窓は補助錠等で二重ロックにする
  • 就寝時や外出時は必ず施錠を行い、在宅時でもなるべく施錠状態を保つ

【押し込み強盗を防ぐために】

  • 訪問者に対してはチェーンやドアガードをかけたまま対応する
  • 宅配は直接受け取らず、玄関前に置いてもらう
  • 万が一に備え、玄関に防犯ブザーを置いておく
  • 帰宅時、鍵を取り出す前に不審者がいないか確認する
  • あらかじめ逃げるルートを用意し、普段から確認しておく
  • 逃げられなかった時に備え、施錠して一時避難できる場所を確認しておく
    ※ 一旦身の安全を確保し、その間にスマホ等で通報する時間を稼ぐ

引用:ALSOK「相次ぐ強盗事件のお見舞いと防犯対策について」

不審な訪問は記録を残すこと

不審な訪問があった場合には、念の為に記録に残しておくのがおすすめです。

昨今では録画機能のついたインターフォンも増えていますが、音声は残らないものも多いため、ご自宅のインターフォンについても事前に把握しておきましょう。

玄関口での会話となった場合、スマートフォンのカメラなどによる動画撮影はハードルが高くても、音声録音は比較的手軽に行えることが多いです。

たとえば、詐欺営業の場合に「認識の齟齬がないようにやりとりを録音させてほしい」などと付け加えるだけで、犯行に遭う確率を下げられるというデータがあります。同様に、インターフォンでのやり取りでも「家族と判断したいので(インターフォン越しで話を聞いて)録音をさせてほしい」などと伝えることで、防犯意識の高さや、ひとり人暮らしではないという不確定要素を相手に与えられるはずです。

ぜひ、録画や録音を防犯対策に手軽に取り入れてみてください。

無料ではじめられ、iPhoneで使える音声録音アプリ「Voistand」では、

  • バックグラウンドでの長時間録音が可能
  • スマホの容量を気にしなくてもよいクラウドデータ保存
  • カレンダーUIなので、いつどこでの録音かがわかりやすい
  • AIベースの自動文字起こし機能がある
  • 過去の音声データの取り込みや文字起こしが可能

など、日常生活の記録として音声録音を活用する機能が充実しています。

まずは無料で利用できますので、ぜひお試しください。

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Voistandをさらに詳しく知りたい人は、ぜひ以下の過去記事をご覧ください。
過去記事:録音や音声メモに無料スマホアプリ「Voistand」を使おう。その7つのメリットとは?

まとめ

いかがだったでしょうか?

今年は残念ながら、かなり頻繁に「高齢者の住宅へ押し入る強盗のニュース」を目にしました。年々、不法移民が増えており、外国人窃盗団による犯行と思しき事件も少なくありません。また、冒頭で触れたとおり、「闇バイト」がらみでの犯行も見受けられます。

冬に向かって日没の時間が早くなり、寒くなってくると外を出歩く人も減ります。そんな時期を狙ってか、警察庁の統計によると空き巣や強盗は例年10月〜12月にかけて増えるというデータがあるようです。

あなたの家や、遠方のご家族・ご親戚の防犯対策は大丈夫でしょうか?

あらためて、ぜひ身近な人と防犯対策について話をしてみてくださいね。

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