米Apple社が2001年1月から提供しているメディアプレーヤー。音楽や映像などのコンテンツ管理、iOS搭載のモバイルデバイスのバックアップという役割も担っている。
当初はMac OS向けにリリースされたが、2001年11月のバージョン2以降はiPodに、2003年10月のバージョン4以降はWindowsにも対応。
2004年6月には、音楽配信プラットフォームであるiTunes Store(2006年9月まではiTunes Music Store)がスタート。音楽のダウンロード配信という新たな方法によって、パッケージ販売とは別の市場が勃興した。
しかし、時代は「ストック型のダウンロード配信」から「フロー型の定額ストリーミング配信」に移行しつつあり、iTunesの必要性に大きな疑問が持たれることとなる。
このような流れを受けて、2019年6月3日から7日まで開催されたAppleの開発者向け恒例イベント「WWDC 19」では、次期macOS Catalina以降には「iTunes」が搭載されず、「Apple Music」「Apple Podcast」「Apple TV」」の3アプリに分割して提供することを発表。
また、音楽の販売市場はApple Musicが、iOSのバックアップ機能はiCloudが、その役割を果たしていくことになる。