Sexual Orientation and Gender Identityの略。どの性別を好きになるかという「性的指向」と、自分の性別をどう認識しているかという「性自認」を組み合わせた言葉。
LGBTよりもSOGIのほうが広い概念であり、従来の男女間の異性愛はもちろん、「LGB」を含む多様な性的指向と、自分はどのような性別で生きたいのか、どのような性別で他者から扱われたいのかという性自認を包括した言葉である。
性自認としては、以下のようなものがある。
- 男性
- 女性
- T(トランスジェンダー)…… 性同一性の不一致者
- X(エックスジェンダー、英語ではQueer)…… 性自認が男性にも女性にもあてはまらない者
- Q(クエスチョニング)…… 性自認が自分でもわからなかったり、不確定だったりする者
- I(インターセックス)…… 染色体、性腺、性器などが男女未分化の者
このように、LGBTという言葉では包括できない性自認もあることから、「LGBTQ」「LGBTQ+」「LGBTX」「LGBTXQ」といった派生語も使われている。
T(トランスジェンダー)は、しばしば「性同一性障害(Gender Identity Disorder, GID)」と混同される。後者は医学的な病名であり、ホルモン投与や性別適合手術などの医療行為によって、精神的な苦痛を取り除くことを望む状態である。なお、性別適合手術を受けた人を「トランスセクシャル(Transsexual)」と表現することがある。
I(インターセックス)は、日本語では「間性」や「半陰陽」と呼ばれることがあるが、多くは「性分化疾患(Disorders of Sex Development, DSD)」に該当する状態であり、厳密には性自認の問題だけではない点がT(トランスジェンダー)と異なる。