informed consent。医療現場での医師からの充分な説明と患者や家族との合意のこと。
単に医師から病状を告げ、治療方針や方法、手続きについて患者や家族から同意を得るだけでなく、日常の診療や入院中の場面においても、患者側と病院側が充分に話し合い、どのような方針のもとで医療サービスを提供するかを決定することが大切である。
インフォームドコンセントに関する法律として、医療法第1条の4第2項では、「医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手は、医療を提供するに当たり、適切な説明を行い、医療を受ける者の理解を得るよう努めなければならない」と規定されている。
ただし、現実的な問題として、医療という専門分野について、患者側が説明された内容を充分に理解していない状態や、病院側が患者側の考え方を尊重できていない状態で、充分な合意形成ができないまま医療行為がなされることもありうる。このような場合、患者側が病院側に不信感を抱くなどの問題が生じる可能性がある。