テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)が中心で、音楽や動画の音声を聞き流しながら仕事をしている人も多いでしょう。
Appleのワイヤレスヘッドホン「AirPods Pro」は、最大で4.5時間(アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードをオフにした場合は5時間)の再生が可能ですが、充分に充電していない状態で使いはじめると、数時間で充電切れになってしまうことも。
そんなときに使えるワザが、AirPods Proを片耳で使う方法です。
右耳用を使ったあと、充電がなくなったら左耳用を、左耳用の充電がなくなったら右耳用を、というように、どちらかを常に使える状態にできます。
片方をケースにしまっておくだけ
方法は驚くほど簡単。「片方をケースにしまっておくだけ」です。
左右のどちらかを耳に装着し(フィードバック音が鳴ります)、プレイヤーの再生ボタンを押せば、音声が問題なく再生されます。
AirPods Proの左右どちらも、5分充電するだけで音声が1時間聞けます。最大で4.5時間の再生が可能ですので、理論的には22.5分で充電が完了することになります。
たとえば、家や職場で仕事をしていて、電話やインターフォン、家族や同僚との会話のために、片耳を空けておきたいときにも使える方法です。
なお、当然ながら片耳だけで音声を聞くため、ステレオ音声の場合は聞く楽しみが半減します。ステレオ音声では、左右に割り当てられている音が異なるので(バンドの音楽で、右にリードギター、左にサイドギターを割り当てているなど)、もし気になる人はモノラル音声にしてから聞きはじめるとよいでしょう。
片耳だけでも通話が可能
AirPods Proの本体は、右耳用も左耳用もスピーカー機能とマイク機能が装備されています。片耳だけで使っていてもマイク機能が動作し、問題なく通話ができます。
もちろん、Siriの呼び出しも片耳だけで可能です。
実は、AirPods Proの本体を両耳に(右耳用と左耳用の両方を)つけていても、マイクはどちらか一方でしか機能しません。
iPhoneの設定 → Bluetooth → AirPods Pro → マイクを開くと、マイク機能を自動的にどちらかに切り替えるか、常に左耳用にするか、常に右耳用にするかを設定できます(デフォルトの自動的に切り替える設定のままでOKです)。
両耳で聞き続けていると、頭痛がする問題を回避
個人的な体感として、AirPods Proなどのワイヤレスヘッドホンで、両耳で音声を聞き続けていると、頭痛がしたり、頭が重く感じたりすることがあります。
原因としては、
- 鼓膜や聴覚神経を使い続けていること
- ノイズキャンセリング機能の「逆位相音」の影響
- Bluetoothの電磁波の影響
などが考えられるでしょう。
片耳で使う方法では、音声を長時間聞いていても、頭痛を感じることはほぼありません。耳への負担という点でも、音楽や動画に没頭して楽しむとき以外は、片耳で使うほうがよいと考えます。
ヘッドホンと耳の健康の関係については、ヘッドホンの音量や利用時間に注意! ヘッドホン難聴を防ぎ、耳の健康を保つ方法 を参考にしてください。
まとめ
筆者は、平日の日中はずっと、AirPods Proを装着しているヘビーユーザーですが、片耳で使う方法を知ってから、ストレスが大きく軽減されました。
両耳にヘッドフォンを着けていると、外部音取り込みモードをオンにしていても、どうしても他者と会話がしづらかったり、周囲の環境音に対して鈍感になったりするからです。
なお、AirPods Proをまだお持ちでない方は、AirPods Proの使い方とレビューを公開。最新型のワイヤレスヘッドホンで快適ライフ! をご覧ください。