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ChatGPTのキホンと便利な使い方5選。アイデア出し、添削、翻訳、プログラムの生成など

この記事のサマリー

  • ChatGPTは「OpenAI」が開発した自然言語処理に特化したテキスト生成サービス
  • 会話や情報収集、アイデア出し、添削、翻訳、プログラムの生成などが得意
  • 最新情報の提供や未来の予測はできない(2021年9月までのデータで学習済み)

目次

最近よく耳にする「ChatGPT(チャットジーピーティー)」。「ChatGPTが人びとの仕事を奪う」といった、ちょっと怖い意見もある中、いったい何ができるのかをご存知ない方も多いのではないでしょうか?

ChatGPTは、アメリカの非営利団体「OpenAI」が開発した自然言語処理に特化した人工知能ベースのテキスト生成サービスです。2022年11月の登場以来、これまでのテキスト生成技術を超えるものとして話題になっています。

GPTとは「Generative Pre-trained Transformer」の略で、直訳すると「あらかじめ訓練された、テキストを生成できる変換器」という意味です。膨大な量のテキストデータを機械学習した上で、人間との会話にも耐えられる自然言語処理を叶えるしくみ、と考えておきましょう。それをチャット感覚で使えるのが「ChatGPT」なのです。

以下では、ChatGPTを無料で使う方法と、得意・不得意なことを簡単に解説したあと、便利な使い方を5つ紹介します。

ChatGPTを無料で使う

ChatGPT(GPT-3.5)は無料で使えますが、2023年2月1日には有料プラン「ChatGPT Plus」が発表されました(月額20ドル)。有料プランでは、

  • 現在もっとも最新のGPT-4の利用
  • より速い応答速度
  • ブラウジング、プラグイン、コードインタプリタなどのベータ機能への専用アクセス

といったことが可能です。

まずは無料で使ってみて、開発者としてChatGPTを利用する場合などに有料プランを検討するとよいでしょう。

以下、ChatGPTの「はじめの一歩」を説明します。

アカウントを作る

Introducing ChatGPTというページにアクセスし、「Sign up」からアカウントを作成します。
メールアドレスのほか、Googleアカウントなどでの登録が可能です。
https://openai.com/blog/chatgpt

知りたいことを質問してみる

アカウント作成が済んだら、ログインします。
利用するサービスとして「ChatGPT」を選択すると、自分専用のページが表示されます。

一番下のテキストボックスで、知りたいことを質問してみましょう。
私は「あいみょんについて教えてください」と入力し、実行キーを押してみました。

そうすると、ChatGPTが「あいみょん」に関する情報を生成してくれました。

生成されたテキストを注意深く読む

注意すべきは、生成されたテキストは必ずしも正確な情報とは限らないということです。

たとえば、先ほど調べた「あいみょん」については、

  • 本名とされている名前が異なる(本名非公開のため、ここでは伏せませす)
  • 生年月日が異なる(1995年3月6日)
  • 出身地が異なる(兵庫県西宮市出身)
  • メジャーデビュー曲やリリース年が異なる(2016年11月30日リリースの『生きていたんだよな』)

など、多くの間違いが含まれています

もちろん、AIの機械学習が、日本語については英語ほどは進んでいないか、そもそもインプットされた情報量が足りない、ということはあるでしょう。しかし、間違いが一部だけならまだしも、かなりたくさん含まれていると、かえって混乱の元になります。

また、大規模言語モデル(Large Language Model、LLM)における「ハルシネーション(人工知能の幻覚)」の問題もあります。これは、AIが「もっともらしいウソをつく」ことを指します。人間が現実に起こったことではなく脳内の想像で「幻覚」を見るのと同じく、AIが「幻覚」をもとに出力しているように見える、つまり、まったくあるいは十分にトレーニングされていない情報を、あたかも事実かのように出力するので、こう呼ばれています。

このように、ChatGPTを単に「調べ物に活用しよう」と思っても、正確性の点でまだまだ難がある印象なのです。

みなさんも実際に、思い浮かんだ著名人や有名人についてChatGPTに質問し、正確性を確かめてみてください。

ChatGPTが「得意」なこと

ChatGPTができること得意なことは、たとえば次のとおりです。

  • 会話
  • 質疑応答
  • 情報収集と整理
  • アイデアの提案
  • アドバイス
  • 文章の添削・校正
  • 翻訳
  • 表の作成
  • 関数の演算
  • プログラムの生成やエラーチェック

質疑応答については「あいみょん」の例のとおり、注意して使う必要があります。ほか、特に便利な使い方については、以下でピックアップしてお伝えします。

ChatGPTが「不得意」なこと

ChatGPTができないこと不得意なことは、たとえば次のとおりです。

  • 最新情報の提供
  • 未来の予測

ChatGPTは2021年9月時点までのデータを元に学習しているとされています。したがって、「今日の横浜の天気は?」と質問しても、「申し訳ありませんが、私の情報は2021年9月までのものであり、現在の天気情報を提供することはできません」といったテキストが生成されます。

また、株価の変動や自然災害の発生など、未来のことは予測できません。たとえば、「3年後のユニクロの株価は?」と質問しても、「残念ながら、未来の株価については誰も正確に予測することはできません。株価は多くの要因に影響されるため、将来の出来事や経済状況、企業の業績などによって変動します」といったテキストが生成されます。

便利な使い方1:アイデアの提案

これがもっともカジュアルで、便利な使い方です。
たとえば、「パワハラの記事を書くとして、見出しの案を出してください」と質問すると、次のように答えてくれました。

さらに、「音声技術を専門にする会社のウェブサイトをリニューアルする際、どのようなアイデアを盛り込んだらよいですか?」という、かなり難易度の高い質問に対しては、次のように答えてくれました。

以上からわかるとおり、ChatGPTはどのような質問にも具体的なアイデアを返してくれます。

今後、会議の場でアイデアに詰まったときは、「ChatGPTに聞く」というスタイルが一般的になるかもしれません。

便利な使い方2:文章の添削・校正

たとえば「次の文章を校正してください」と書き、「## 原文」以降に文章を貼り付けると、修正文を提案してくれる機能です。

添削・校正の精度はかなり高く、「てにをは」の補完、難しい用語の言い換えなど、人が読んで不自然に感じる部分や理解が難しい部分をきちんと訂正してくれます。

みなさんも、自分が書いた文章に自信がないときには、GhatGPTでチェックする方法を試してみてください。

便利な使い方3:翻訳

Chat GPTが得意そうな機能が「翻訳」です。「以下の文章を日本語から英語に翻訳してください」と書き、「## 原文」以降に文章を貼り付けると、翻訳文を表示してくれます。

日常、Google翻訳など別のサービスをよく使っている方は、ChatGPTもあわせて使ってみてください。自分にとって納得できる翻訳文のほうをベースに使う、という実用的なメリットが得られます。

便利な使い方4:表の作成

ある程度の規則性をもって書いたメモを「表」にしたい、というときに、ChatGPTが使えます。

名前、番号、年齢、部署をスペース区切りで4人分書いたメモを貼り付け、「このデータを表にしてください」と要求すると、ChatGPTはきちんと表形式にまとめて返してくれます。

便利な使い方5:プログラムの生成やエラーチェック

エンジニア向けの使い方として、プログラムの生成やエラーチェックです。

たとえば、「フェイドインで表示され、フェイドアウトで非表示になるモーダルウィンドウのプログラムを生成してください」と質問すると、具体的なコードを生成してくれます。しかも、JavaScriptだけでなく、HTMLやCSSのコードも生成してくれるため、すぐに動作検証ができるのが驚きです。

もしエラーチェックを行う場合は「以下のコードのエラーチェックをしてください」などと書き、ソースコードを貼り付けましょう。明らかなエラーがなくても、改善したソースコードを生成してくれるなど、とても「賢い」という印象です。

まとめ

以上、ChatGPTのキホンと、便利な使い方を5つ紹介しました。
今回紹介した使い方は、いますぐにでも実務に取り入れられると思います。

また、今後はChatGPTを使ったサードパーティのテキスト生成サービスなども続々と出てくるでしょう。
自分でChatGPTを使ってみた経験があれば、サービス選びの際にきっと助けになるはずです。

ぜひChatGPTを毎日使って、より身近なもの、自分にとって役立つものにしてください。

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