ドイツ・ケルンのDeepL SEが開発している「DeepL(ディープエル)」は、注目のAI翻訳サービスです。
https://www.deepl.com/ja/translator
翻訳精度が高いことに加え、33言語に対応していること(2024年11月現在)、口語表現や方言に対応していること、PDFなどのファイル翻訳に対応していることなどから、とても評判です。対応言語は英語やヨーロッパ語圏が多く、アジア語圏では日本語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語に対応しています。
それでは、DeepLの無料版(Translator)で使える3つの機能を見ていきましょう。
1. テキストの翻訳
画面では左側に元の文章を入力します(音声入力にも対応)。
言語は自動検出されますが、自分で選ぶこともできます。
右側には翻訳文が表示されます。
Google 翻訳に似た画面なので、特に迷うことなく利用できるでしょう。
なお、ある言葉を特定の言葉に翻訳してほしい場合は、右上の「用語集」に登録するとよいでしょう。
たとえば「礼儀作法」はそのままだと「etiquette」と翻訳されますが、ここでは「social conventions」という訳し方で用語集に登録する、といった使い方です。
なお、音声読み上げ機能もあり、非常に流暢で驚きました(スピーカーアイコンをクリック)。
ある文章を別の言語で翻訳した際、文字を読んだだけでは自然な翻訳かどうかがわからないときがあります。
そのような場合に、音声読み上げを通して耳で聞くのがおすすめです。
2. ファイルの翻訳
DeepLの特徴的な機能として、ファイルをまるごと翻訳できる「ファイルの翻訳」があります。
PDF、Word、Excel、PowerPointの4形式に対応。
画面にファイルをドラッグするか、フォルダから選択するだけで、ファイル全体を翻訳してくれます。
なお、ファイルの翻訳を利用するにはアカウントの作成(無料)が必要です。
翻訳が終わると、自動的にダウンロードがはじまります。
もしはじまらなければ、右側の「もう一度ダウンロード」をクリックしましょう。
翻訳前(左)と翻訳後(右)のPDFを比較してみましょう。
かなり高い精度で翻訳されています。
3. DeepL Write(AIで文章を推敲)
AIベースで文章を推敲してくれる機能が「DeepL Write」です。
現状、対応言語は英語(英・米)とヨーロッパ語の一部なので、日本語対応に期待しましょう。
まとめ
以上、AI翻訳サービス「DeepL」をご紹介しました。
スマホアプリも提供されており、Google レンズと同様、カメラを使って看板やメニューを翻訳する機能が利用できます。海外旅行などで特に便利です。
さらに、デスクトップアプリ、ブラウザ向け拡張機能、オフィスツール向けアドオンなども提供。自分のワークスタイルに合わせて幅広く活用できることも、DeepLの優れた点です。
なお、無償版には、
- 翻訳できるテキストの文字数に上限あり
- 翻訳できるファイルは3つまで(編集不可)
- アップロードするファイルは5MBまで
- 用語集は1つまで、10ペアまで登録可能
という制限があります。
一方、有償版ではさまざまなプランが用意されています。
上記の制限なしに使いたい方は、有償版の利用も検討しましょう。