ホーム ビジネス iOS 18で追加される7つの注目機能。正式版は2024年9月20日ごろにリリース?

iOS 18で追加される7つの注目機能。正式版は2024年9月20日ごろにリリース?

この記事のサマリー

  • WWDC 2024で、iPhone向け次期OS「iOS 18」が発表
  • 現在はプレビュー版が公開、正式版は9月20日ごろにリリースされると予想
  • 独自のAI「Apple Intelligence」ほか、UXを向上させる機能が多数追加

目次

日本時間で2024年6月11日から開催されたAppleの開発者向けカンファレンス「WWDC 2024」で、iPhone向け次期OS「iOS 18」が発表されました。

日本でのiPhoneのシェアは60.5%であり(2024年7月時点、GlobalStats調査)、仕事ではWindowsを使っていても、スマートフォンはiPhoneという方も多いでしょう。

今回は、iOS 18で追加される機能のうち、注目の7つを紹介します。

なお、iOS 18は現在プレビュー版が公開されており、正式版は9月20日ごろ、iPhone 16が発売されるタイミングでリリースされると予想されます。また、iOS 18はiPhone SE(第2世代)以降に対応予定ですが、機能をフルに使うにはiPhone 15 Pro以上(A17 Proチップ搭載機種)の端末が必要です。

参考Apple「iOS 18プレビュー」

1. 独自のAI「Apple Intelligence」

iOS 18の注目機能として、Apple独自のAI「Apple Intelligence」が搭載されます。

Apple Intelligenceによって、次のようなことが実現できます(なお、iPhoneでApple Intelligenceを利用するには、iPhone15 Pro以上の端末が必要です)。

Siriの向上

言語学習によって自然な言語を理解できるようになるため、Siriの音声アシスタントとしての機能が向上します。

Siriをはじめ音声アシスタントに指示するには、コツが必要でした。質問に対して、しばしば「すみません、何を言っているのかわかりません」と返答されることがありましたが、新しいAIでは、多少の言い間違いやあいまいな表現でも理解できるようです。また、連続した質問にも適切に答えてくれるようになります。

テキスト生成

電話アプリから録音を行い、メモアプリで自動文字起こしや内容の要約までできるようになります。電話アプリの録音時には、録音を始める旨が相手へ通知されるしくみになるようです。

また、文章校正ツールが追加されます。テキストとして入力した文章の文法や単語の正確性チェックだけにとどまらず、文章の要約やユーモアをもった言い回しの提案まで行ってくれるとのことです。

画像生成

メッセージやメモから画像やオリジナル絵文字「Genmoji」を生成できるようになります。

また、写真アプリの編集機能が強化され、写真をより細かく補正したり、人や物体を消したりできるようになります。画像編集にもSiriが有効になり、「この画像を明るくして」といった音声指示もできるようです。

さらに、連絡先の人物を認識して写真を見つけやすいようにグループ化できるため、「野球をプレイしているヒロシの写真を探して」といった感じで、より自然な言葉で写真を探せるようになります。

なお、Apple Intelligenceについては、以下の過去記事もあわせてお読みください。

過去記事「Siri、息子の写真でムービー作って」でOK? WWDC 24で発表された新AIでiPhoneが執事ロボに

2. ホーム画面を自由にカスタマイズ

これまではアプリアイコンやウィジェットを上から順番に配置するしかありませんでしたが、iOS 18では好きな場所に配置できます。

たとえば、手が小さい人が片手で操作している際、画面の上のほうのアイコンに指が届きにくいことがあるでしょう。人物写真を壁紙にしている人は、アイコンを顔の上に置きたくないかもしれません。こういったケースで、アイコンを好きな場所に配置できるメリットが大きいはずです。

また、アイコンの色味を変更できるようになるので、壁紙とアイコンの色味を統一したい人にもうれしい機能です。

3. パスワードアプリが追加

iOS 18ではApple純正のパスワードアプリが追加されます。

macOSなど他のApple製品とシームレスに同期できるのはもちろん、WindowsからはiCloudアプリでアクセスできます。
サードパーティ製のパスワードアプリを使っていた人も、Appleのパスワードアプリに乗り換える人が増えそうです。

4. ゲーム時のパフォーマンスが向上

ゲームモードが追加され、AirPodsのオーディオの遅延が少なくなり、コントローラーの反応が向上します。
バックグラウンドアクティビティを最小限に抑えて、高フレームレートを維持するので、長時間ゲームプレイを楽しめます。

5. AirPodsの操作性が向上

iPhoneではワイヤレスヘッドホンに「AirPods Pro」をお使いの方も多いでしょう。

AirPods Pro(第2世代)では、装着時に「はい」ならうなずく、「いいえ」なら首を横に振るだけで、Siriに応答できるようになります。公共交通機関で移動中や、赤ちゃんを寝かしつけているときでも、声を出さずにSiriを操作できます。

また、AirPods Proに「声を分離」が追加されます。これはiPhoneでは搭載済みの機能で、周囲の雑音が大きい場所や風の強い状況でも、通話品質が向上します。

6. ジャーナルにマインドフルネス機能が追加

ジャーナル(日記アプリ)で、あなたの心の状態を記録できるようになります。記録に費やした時間は、マインドフル時間としてヘルスケアアプリに自動で追加できます。

また、詳細情報ビューでは、連続記録日数、過去のエントリーを表示するカレンダー、その他の統計情報を確認でき、過去の思い出を楽しんだり、目標達成までの計画を立てたりできます。ナビゲーションも大幅に改善され、過去のエントリーを簡単に検索・整理できるようになります。

7. プライバシーとセキュリティが強化

プライバシーとセキュリティの設定メニューが一新され、情報を概観しやすくなるため、ユーザーは各アプリに与えられているアクセスのレベルをより簡単に把握でき、管理しやすくなります

また、各アプリに対してアクセスを許可する連絡先を個別に選択できます。これにより、不要なデータ共有を最小限に抑え、プライバシーを保護ができます。

この機能は、世界的なデータ保護規制に準拠するためにも重要です。たとえば、EUのGDPR(一般データ保護規則)に対応するには、個人データの管理と制御が不可欠です。iOS 18の連絡先アクセス制御を活用することで、企業の法的なリスクの軽減や、コンプライアンス強化につながります。

まとめ

以上、iOS 18で追加される7つの注目機能を解説しました。

スマートフォンはすでに十分な機能を備えており、これ以上の発展は望めないかと思いきや、iOS 18ではUX(ユーザー体験)を向上させるさまざまな機能が追加されます。

iPhoneユーザーの方は、9月20日ごろに登場する正式版を期待しましょう。

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