Microsoftの生成AI「Copilot(コパイロット)」をご存知でしょうか?
Copilotとは「副操縦士」の意味。以前は「Bing Chat」という名称でしたが、2023年11月に「Microsoft Copilot」に変更されました。
検索エンジンのひとつであるMicrosoft Bingでは「Copilot」をシームレスに利用できます。また、デスクトップ版やスマホ版のアプリからの利用も可能です。有料版のCopilotであれば、Microsoft 365(Word、Excel、PowerPointなど)で生成AIの機能を利用できますが、まずは無料版を試してみましょう。
Microsoft Copilot
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-copilot
BingでCopilotを使う
https://www.bing.com/chat
※一部の機能の利用にはユーザー登録(Bingへのログイン)が必要です。
Copilotアプリのダウンロード
https://www.microsoft.com/ja-jp/copilot-app
以下では、Bing版のCopilotを例に、使い方を説明します。
Coplilotでできること
まず、Bing版のCopilotにアクセスしてみましょう。
https://www.bing.com/chat
Copilotで利用できるのは、次の5つの生成AIが代表的です(以前はメニュー名にこれら5つが並んでいましたが、現在ではUIをシンプル化した影響か、見えなくなっています)。
- テキスト生成AI「Copilot」
- 画像生成AI「Designer」
- 旅行プラン生成AI「Vacation planner」
- 料理レシピ生成AI「Cooking assistant」
- フィットネス向け生成AI「Fitness trainer」
Copilotは「会話スタイル」を次の3つから選べる点が特徴的です。
- より創造的に(独創的で空想的なチャット)/紫
- よりバランスよく(毎日の情報に基づいたチャット)/青
- より厳密に(ファクト調査に役立つ簡潔なチャット)/緑
たとえば、「トランプ元大統領の暗殺未遂事件は、どのような背景の下で起こったのでしょうか?」と質問すると、会話スタイルによって異なる回答が生成されます。おおむね、「より厳密に」は事実だけを淡々と、逆に「より創造的に」には背景情報が多く含まれていました。
イラストも生成できる
次に「富士山を背景に、刺身を食べている家族の写真をお願いします」と聞いたところ、次のようなイラストを生成してくれました。
写真ではなくイラストではありますが、一定のリアリティを備えています。
質問によっては、フォトストックサービスや他サイトの写真を「画像検索」的に表示することがあります。たとえば「東京にある大学のキャンパスで、学生たちが楽しく話している写真をお願いします」と聞いたところ、次のような回答が生成されました。
写真それぞれには番号と掲載元へのリンクがついており、詳細を確認できます。
なお、画像生成AI「Designer」だけを利用したい場合は、以下のURLにアクセスしましょう。
https://www.bing.com/images/create
旅行プラン、料理レシピ、フィットネスも
旅行プランを知りたくて、「京都に3泊4日の家族旅行に行きたいので、プランを考えてください」と聞いたところ、次のようなプランを生成してくれました。
清水寺をめぐるコース、平安神宮を軸にしたコース、嵐山で自然を堪能するコースなど、たくさんのプランが含まれています。これらは、複数の旅行関連サイトの情報を要約したもののようです。それらへのリンクが最後に掲載されており、より詳しく知ることができます。
次に、料理レシピとして「豚肉、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもを使った料理のレシピを教えてください」と聞いたところ、次のようなレシピを生成してくれました。
個人的には「カレーと肉じゃがくらいだろう」と考えていましたが、「ポークビーンズ」や「塩豚で作るポトフ」といった予想外のレシピも提案してくれて、とても感心しました。
最後に、フィットネスとして「1か月で2キロ痩せるには、どうしたらよいですか?」と聞いたところ、次のように回答してくれました。
食事制限、運動、生活習慣の観点から、「1日あたりの摂取カロリーを400~500kcal減らす」「ジョギングやウォーキングをする」といった具体的な提案が含まれており、参考にできそうです。
まとめ
以上、Microsoftの生成AI「Copilot」の使い方を、Bing版をもとに紹介しました。
現在では、テキスト生成の「ChatGPT」、画像生成の「Adobe Firefly」や「Canva マジック生成」など、さまざまな生成AIを無料(または安価)で利用できます。また、Microsoftと同様、Googleも「Gemini(ジェミニ)」という総合的な生成AIを発表し、まさに群雄割拠の時代です。
生成AIをうまく活用して、生活をより便利に、より豊かにしていきましょう。