ホーム 学習 知育のための「言葉遊び」を5つ紹介。録音して聞き直せば、さらに楽しい!

知育のための「言葉遊び」を5つ紹介。録音して聞き直せば、さらに楽しい!

この記事のサマリー

  • しりとりは、ジャンルや文字数を絞るなどの工夫ができる
  • 対義語や回文で、思考や感受性のトレーニングを
  • あいうえお作文や四行作文では、できればオチをつけよう

目次

コロナ禍が続く中、外出を控え、自宅で過ごす時間が増えた人が多いでしょう。

特に、小さなお子さんがいる家庭の親御さんは、子どもの「外で遊びたい」という気持ちを抑えながら、いかに家で楽しく過ごしてもらうかに苦慮している方も多いと思います。幼稚園や学校のない夏休み中は、なおさらです。

そんな家庭におすすめしたいのが、親子で「言葉遊び」をすること。言葉遊びを通じて、親が子どもに知らない言葉を教えれば、新しい言葉を覚えることにつながります。また、親子で笑い合えば、ストレス発散にもなるでしょう。

今回は、特におすすめしたい5つの言葉遊びと進め方のコツをお話しします。

言葉遊びの様子を録音すれば、聞き直して二度楽しんだり、おじいちゃんやおばあちゃんに聞かせたりできますよ。

1. しりとり

王道中の王道ですが、単に「ん」で終わる言葉の禁止や、同じ言葉はダメというルールだけではなく、

  • ジャンルを絞る(魚、植物、地名、国名、キャラクター名、ことわざ、四字熟語など)
  • 文字数を絞る(3文字、4文字など)
  • 「ん」のほかに、「お」「る」などで終わる言葉も禁止する
  • 英語(カタカナ語)を禁止する
  • 会話形式で行う(会話のキャッチボールにする)

など、いろいろと工夫できます。

しりとりのよいところは、子どもが知らない少しむずかしい言葉を、親が自然と教えられること。子どもから「どういう意味?」と聞かれたら、ていねいに教えてあげましょう。辞書やインターネットで調べるのもよいですね。

2. 対義語

ある言葉の対義語を考える言葉遊びです。年齢が小さい子でも大きい子でも楽しみながらチャレンジしてくれるでしょう。

たとえば「大きい」と「小さい」、「吉」と「凶」、「離陸」と「着陸」などですが、この言葉遊びの醍醐味は、対義語がはっきりとわからない言葉に対して、何とか対義語らしい言葉を考えることにあります。「太陽」「人間」「優しさ」など、明確な対義語がない言葉の対義語をあえて探すことは、思考のトレーニングになります。

また、昨今のLGBTQに関する世論を見れば、従来は対義語として考えられてきた「男」と「女」という言葉も、別の角度から考える必要性を何となく理解してくれるかもしれません。

3. 回文

上から読んでも下から読んでも同じ音順が成立する言葉で、「しんぶんし」「たけやぶやけた」などが有名です。

小さいお子さんは、「トマト」「痛い」といった簡単な言葉だけで詰まってしまうかもしれません。リビング、キッチン、絵本など身の回りのものを参考にしてもよしとすると、言葉に対する感受性を高めるのに役立ちます。

大きなお子さんは、言葉としては成立しない音がおもしろいだけの回文や、逆に大人を感心させるような回文を考えるでしょう。どのような回文でも、親子で盛り上がれるはずです。

4. あいうえお作文

大喜利などでも有名な言葉遊びです。たとえば「あさひ」というお題では、「あ」「さ」「ひ」それぞれではじまる句を考えます。キャラクターなどの頭文字をお題にするのもよい方法です。

五七調で考えられるとよいのですが、子どもにはむずかしいので、自由律でよしとします。大人はできるだけ五七調にすると、子どもも真似をしながら、徐々に五七調を身につけてくれます。

また、あいうえお順にことわざや慣用句を答える遊びも楽しいでしょう。「【あ】開いた口がふさがらない」「【い】犬も歩けば棒にあたる」「【う】うなぎの寝床」……という感じです。

5. 四行作文

お子さんが小さく、「あいうえお作文」が少しむずかしければ、四行作文がおすすめです。本人の今日の出来事を4つ上げるだけでも、その日一日を表した立派な四行作文になります。

ほかにも、「オリンピックで金メダルをとった選手の気持ち」「アニメの主人公◯◯が、◯◯のシーンで思ったこと」など、何かお題を設定すると、親子で盛り上がれます。

お子さんが大きければ、親子とも起承転結を意識するとよいでしょう。あいうえお作文とも共通しますが、特に「結」でオチをつける(できるだけ、おもしろい「結」や意外な「結」にする)というルールがおすすめです。

もちろん、絵を描くのが好きな子であれば、セリフに絵をつけた「四コマまんが」にチャレンジしてもよいでしょう。

まとめ

言葉遊びは勉強ではなく、あくまで「遊び」であることがポイント。紙や鉛筆なしで、もちろんOK。きっと子どもの知育にもつながるはずです。

家の中だけでなく、親子で近所を散歩しながらや、電車や車での移動中に行うこともできます。お子さんの友だちや親戚が遊びに来たときに楽しめる、気軽なゲームとしても最適ですので、ぜひ試してみてください。

上記5つには含めませんでしたが、子どもにはちょっと高度な言葉遊びに「地口(じぐち)」があります。ことわざや慣用句に、音が似た別の言葉を入れる(いわゆる「もじる」)もので、「飛んで火にいる夏の虫」を「飛んで湯に入る夏の武士」、「舌切り雀」を「着たきり娘」などが有名です。

ダジャレ的な発想であり、ある程度のボキャブラリーを要するので、小学校低学年以上におすすめです。

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親子での言葉遊び、お試しください。

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