Virtual Realityの略。日本語では「仮想現実」と呼ばれ、それらに関連する技術やサービスの総称として使われる。
一般的には、
- 3次元の空間性
立体的な仮想空間が対象者の周りに広がる特性 - 実時間との相互作用性
対象者の行動に反応して空間が即時変化する特性 - 自己投射性
ある空間に矛盾を感じることなく入り込める特性
という要素を備えたものがVRとされる。
VRゴーグルなどのウェアラブルデバイスを装着することで、360度広がるデジタル上の3次元仮想空間に没入したような体験が可能となる。VRへのより深い没入感を得るために、視覚や聴覚的な表現だけでなく、前庭感覚(重力や傾きに対するバランス感覚)や、体性感覚(温度や痛覚などの感覚)を刺激する演出なども増えている。
なお、類似の用語にAR(Augmented Reality、拡張現実)がある。これは、
- 現実世界への情報付加性
現実世界に,仮想の情報が付加されている特性 - 実時間の相互作用性
対象者の行動に反応して空間が即時変化する特性 - 2空間座標の一致性
付加する情報の位置座標が正しく一致する特性
という要素を備えたものであり、VRが仮想空間そのものを構築するのに対し、ARは現実世界に情報を付加する点が異なる。