ホーム ビジネス 2019年を振り返る音声にまつわるニュース7選

2019年を振り返る音声にまつわるニュース7選

目次

2019年、5月1日からは新しく「令和」の時代となりましたが、みなさんにとってどのような一年だったでしょうか?

音声にまつわる7つの大きなニュースで、今年一年を振り返ってみます。

1. GAFAMによる音声データの流出問題

今年は何といっても、GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)による音声データ流出や、プライバシーポリシーに記載のない第三者への提供などの報道が相次いだ年でした(詳しくは、GAFAMの音声データの取り扱いと、プライバシーやセキュリティに関する課題を参照)。

これらの報道の背景には、ここ数年のEU域内のGDPR(一般データ保護規則)やeプライバシー規則の動き、アメリカのトランプ政権誕生の推進力になったとされる選挙コンサルティング会社「ケンブリッジ・アナリティカ」のFacebookの個人データ不正利用など、GAFAMに対する社会的な風当たりがあります。

こと音声データに関しては、スマートスピーカーなどの音声アシスタントが広く普及した今年に、多くの問題が明るみになりました。消費者がGAFAMに対して、プライバシーポリシーのアップデートの必要性を突きつけた一年だったといえます。

来年以降も、GAFAMを中心としたテック企業が、個人データをどのように取り扱うかを注視つづける必要があるでしょう。

2. テープ回してへんやろな問題

今年は、吉本興業のお笑い芸人による闇営業が大きくメディアを賑わせました(「闇営業」という言葉は、ユーキャンの新語・流行語大賞のトップテンにも選出)。

特に、同社の岡本社長の芸人に対する「お前らテープ回してへんやろな」という口止め発言と、その後の記者会見での説得力を欠いた釈明に対して、マスコミから多くの批判が寄せられました。

はからずも、証拠を得るために会話を録音する必要性を、広く社会に認識させるきっかけになった事件といえます。

芸能界全体としても、反社会勢力との付き合い、恫喝騒動、脱税、薬物使用などの問題が続々と明るみになりました。一般の人であっても、こういった事件に巻き込まれないとは限りません。

何かあれば、自分を守る手段のひとつに「録音」があることを覚えておきたいところです。

3. 政治家によるパワハラ問題

今年、自民党の石崎徹衆議院議員の秘書に対する「バカが死ねお前」といったパワハラ発言が大きな話題となりました。

2年前の2017年、自民党の豊田真由子元衆議院議員が、タクシーの中で秘書に向かって叫んだ「このハゲー!」や「ちーがーうーだろー!」という発言を思い出した方も多いでしょう。

どちらにも共通するのが、元秘書がパワハラ発言を録音していたこと、そのデータを週刊誌に提供し、事件が明るみになったことです。秘書に録音を決意させたということは、パワハラが常態化していたことの表れです。

来年6月からはパワハラ防止法(労働施策総合推進法の一部改正)が施行されます。組織として、働く人の尊厳や就労環境を守るための体制整備が急務です。

個人としても、常に「自分の発言が録音されているかも」と考え、律して行動する必要があるでしょう。

4. Google アシスタントが44言語の自動翻訳に対応

日本が観光立国を目指す中で、音声翻訳機の販売台数が200万件を突破し、「1人1台時代」といわれるまでに。来年は東京オリンピックが開催されます。飲食店や小売店の外国人対応も、いよいよ待ったなしです。

そのような中、Googleは12月12日に、AIベースの音声アシスタントである「Google アシスタント」で利用できる機能として、44言語に対応した自動翻訳機能を提供開始。「日本語と英語の通訳になって」と話しかけると、自分が話した日本語は英語の音声に、相手が話した英語は日本語に変換されます。

自動翻訳機能は、Google アシスタントを搭載したGoogle PixelやAndroidはもちろん、iOSでも無料アプリをインストールすることで利用可能。ほかの翻訳アプリや専用機にとって大きな脅威となりそうです。

5. Amazon Transcribeが日本語に対応

11月30日開催されたAmazonの世界的イベント「AWS re:Invent 2019」。今年の発表でも、新機能の目白押しでした。

中でも一番注目しているのは、音声をテキストに自動変換する技術「Amazon Transcribe」が日本語に対応したこと。このようなソリューションの活用によって、音声入力の自動文字起こしが、日本語環境でも当たり前となるでしょう。実際に、渋谷区役所がすべての会議を録音する取り組みをはじめています。

Voistaもこの領域の技術開発に取り組んでいます。

6. AirPod Proが発売、外部音取り込みモードを搭載

10月30日に発売されたApple社の最新型ワイヤレスヘッドホン「AirPods Pro」。外部音取り込みモードを搭載し、装着時の安全性が大幅に向上しました(詳しくは、AirPods Proの使い方とレビューを公開。最新型のワイヤレスヘッドホンで快適ライフ!を参照)。

音楽を楽しんだり、動画やオーディオブックの音声を聞くことは、ともすれば耳を塞ぐことで社会と隔絶することとイコールでした。AirPods Proのエポックメイキング的なところは、ヘッドホンによって生じる個人と社会との壁を取り除くこと、そのような使い方を提案したことにあります。

周囲の音声を取り込む機能を搭載したAirPod Proによって、今後ますます音声ベースの情報収集が当たり前になっていくでしょう。

このような時代の流れを受けて、Spotifyやradicoといった音声メディアへの広告出稿(オーディオアド)も、市場規模の拡大が予想されています。

7. AI美空ひばりが新曲を披露

9月29日に放送され、大反響を巻き起こしたNHKスペシャル「AIでよみがえる美空ひばり」。

過去の膨大な音声データから、ヤマハが開発中のAI技術によって、美空ひばりの声を現代によみがえせる企画でした。生前最後のシングル『川の流れのように』を手がけた秋元康氏が作詩とプロデュースを担当。「AI美空ひばり」として新曲を歌い、人の心を揺さぶることができるのかに挑みました。

この番組で披露された新曲『あれから』は、CDやダウンロード配信で発売されるまでに。「AI歌唱」に真正面から取り組んだこの企画は、これからのボイステックのひとつの道筋を示したといえるでしょう。

まとめ

私たちを取り巻く音声活用やボイステックは、今年でさらに広がりと深みを増しました。

たとえば、深層学習(ディープラーニング)技術に注目してみると、画像処理の分野が一足先に結果を出してきましたが、今年は音声処理の成果が社会に出はじめた年だったといえます。

2020年も、音声にまつわるさまざまな動きに注目していきましょう。

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