英語は、誰もが身につけられたらうれしいスキルの一つ、と言ってよいでしょう。
企業や職種によっては採用基準や昇進基準にTOEICの具体的な点数を掲げており、ビジネスの面でも英語が使いこなせる人材への需要は高まるばかり。
だからこそ、社会人の習い事や自己研鑽として、英語は常に人気がありますよね。
「今年こそTOEICで○○点を取るぞ!」
と鼻息も荒く、参考書や問題集を買い求め、はりきって勉強をはじめたものの、
- さっぱり上達している気がしない
- 文法はともかく、リスニングや会話に自信がない
そんな悩みを抱えていたりしませんか?
英語をはじめとする外国語を習得するには、どうしても時間がかかるもの。
コツコツと学び続けるしかありませんが、少しでも効率よく、効果的に学習したいですよね。
それなら、ボイスレコーダー(ボイレコ)を活用してみませんか?
初級編 いろんなシーンでボイレコを活用しよう
1. レッスンを録音して復習に役立てよう
語学学校や語学教室に通っているなら、レッスンを録音しない手はありません。
先生の説明や授業中の会話の中には、大切なポイントや、外国語が上達するためのヒントがいっぱい。
まだ語学力がついていないうちに、ネイティブの発音を聞き取り、説明をしっかりと理解し、メモを取り、自分でも外国語で答えて――というのは、とても大変です。
音声を録音しておけば、家へ帰ってから何回でも聞き直しができます。ただし、音源は個人利用にとどめるのが原則。先生に許可を得てから録音させてもらいましょう。
2. 自分の発音を録音して聞いてみよう
語学に欠かせないのが、シャドーイングです。短めのセンテンスや会話を、ネイティブの発音に続いて、真似をしながら発声することを言います。
シャドーイングそのものは市販のCDを使っていくらでもできるのですが、ぜひ一度、ボイレコであなたの声を録音して聞いてみてください。そして、自分の発音、アクセントの強弱、イントネーションなどが、ネイティブといかに違うかを耳で確認しましょう。
定期的にシャドーイングを録音し、聞き返すと、上達していることが肌で感じられて、モチベーションが上がりますよ。
3. 初めて聞いた単語を録音しておこう
外国語を学んでいると、次から次へと知らない単語に出くわしますよね。
たとえば、授業中に先生がふと口にした単語の意味が知りたくなったことはありませんか? スペルがわからないからと、気になりつつもスルーしていてはもったいないですよ。
発音を覚えておいて、ボイレコにメモ代わりに録音しておきましょう。音声のほうが、カタカナ表記でメモをするよりも、情報量が多くなります。「◯◯の説明の途中で△△という単語が出てきた。たぶんこういう意味だと思うけど、あとできちんと調べる」といったようにです。
家に帰ってから、音源を聞いて想像したスペルをもとに、落ち着いて辞書を引きましょう。
こうした地道な作業が、語彙力を伸ばしてくれるのです。
中級編 頭の中での作文に活用しよう
ぼんやりと考えごとをしていて、ふいに「これは英語ではどんな文章で表現するんだろう」と思ったことはありませんか? そんな時は、頭の中で作文をしてみましょう。
まず日本語の文章を考えて、その後に外国語に変換します。反射的にできて、文法的に間違っていないと自信が持てれば、作った文章はすぐに忘れてしまってかまいません。
その場で作文ができなかったら、日本語でボイレコに吹き込んでおきましょう。あとから聞いて、外国語の文章を考えます。
これを繰り返すと、確実に作文力が上がりますよ。
上級編 ネイティブとの会話を録音しよう
外国語での会話が上達してきたら、ホームパーティや交流会などでネイティブとの会話を録音してみましょう。
あとで聞き返せば、シャドーイングのときのように、自分の発音やアクセントの強弱、イントネーションなどをネイティブと比べられるほか、文法的な間違いをチェックしたり、異なる表現を考えたりできます。知らなかった単語を辞書で引いて、語彙を増やすのもよいでしょう。
ネイティブが話している音源は、まさに「生きた教材」。
友人に勉強仲間がいれば、一緒に聞いて、ある発言がどのような意図なのかを話し合ったり、聞き取れた言葉や聞き取れなかった言葉を比較したりするとよいでしょう(ただし、録音する際には必ず、学習目的での利用について了解をもらいましょう)。
まとめ
ボイレコを使った語学学習法をご説明しましたが、いかがでしたか。
どれも、簡単に始められるものばかりです。
ボイレコを大いに活用して、今度こそ、リスニングや会話に自信をつけましょう!