power harassment。パワハラと略される。優越的な関係にもとづく精神的・身体的な苦痛や嫌がらせのこと。
2019年5月29日に成立し、2020年6月(中小企業では2022年4月)から施行されるパワハラ防止法(労働施策総合推進法、正式名称は「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律」の改正法)では、職場でのパワーハラスメントを「優越的な関係を背景にした言動で、業務上必要な範囲を超えたもので、労働者の就業環境が害されること」と定義し、企業にさまざまな防止措置を課している。
個人の人格や尊厳を傷つけ、労働意欲を失わせること、引いては通院、休職や退職、最悪の場合は自殺などを招く可能性がある。また、職場の生産性の低下や人材流出につながる場合がある。
パワーハラスメントに該当する行為の中には、性的な言動に関するセクシャルハラスメントが含まれるケースがある。