ホーム 学習 人と「会わない」「話さない」と脳は衰える? 今日からできる3つの脳活で、毎日を快適に

人と「会わない」「話さない」と脳は衰える? 今日からできる3つの脳活で、毎日を快適に

この記事のサマリー

  • 人との接触が減ると、うつに近い状態になったり、健康障害が出たりすることも
  • 歩くことは、脳の活性化に直結。一日1時間を目標に
  • 音読や脳トレアプリなら、室内で手軽に脳を活性化できる

目次

2023年(令和5年)5月8日から、新型インフルエンザ等感染症(2類)相当とされていた新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)は、「5類感染症」となりました(季節性インフルエンザなどと同じ扱い)。

それにともない、社会は新型コロナの流行以前の姿に戻っていくと考えられる一方、リモートワークでも業務効率が変わらないか、むしろ上がった従業員のワークライフバランスが大幅に改善されたという業種業態では、コロナ禍のときと変わらない働き方が継続されたり、出社頻度をできるだけ抑えた働き方に変わったりするでしょう。

さて、コロナ禍での話題のひとつに、「人と会わなかったり、話さなかったりすると、脳が衰える」ということがあります。さらに、近年では「スマホ認知症」といって、スマホに夢中になって脳の視覚系の部位ばかりを使っていると、「いざ、人と話すときに言葉がうまく出てこない」という症状が、若者を中心に見られるそうです。

以下、人と「会わない」「話さない」ことで心身にどのような影響があるのかを見たあと、物忘れや認知症の予防にも役立つ脳を活性化させるテクニック、略して「脳活」を3つご紹介します。

人と「会わない」「話さない」ことが、
心身に与える影響は?

単身で暮らしている方は特に、「人と会わない、話さない」という状況になりがちです。では、このような状態が長く続くと、心身にどのような影響があるのでしょうか。

専門家の指摘をまとめると、心身へは次のような影響があるそうです。

心への影響「うつに近い状態になる」

脳は領域ごとに役割があり、それぞれが単独で働くのではなく、連携しながら機能することで、その人が目的とする行為を成し遂げます。たとえば、人に会いに出かけるときは主に視覚形と運動系が、人と話すときは主に聴覚系と理解系が連携して働きます。

体の活動量が下がれば、当然、脳の活動量も低下しますので、「人と会わない、話さない」ことは脳の活動量の低下に直結し、心身の不調を引き起こす可能性が高いのです。

たとえば、「気分が落ち込む」「やる気が出ない」「眠れない」「イライラする」といったことが頻繁にある場合は、うつに近い状態にあるといってよく、生活を見直す必要があります。

体への影響「さまざまな健康障害が起こる」

外出する機会が減って運動不足になると、肩こりや腰痛が酷くなったり、筋力低下による転倒でケガをしたり、といったことが起こりがちになります。

夜ふかしや朝寝坊で生活リズムが乱れたり、コンビニ食やデリバリーの食事が増えて栄養バランスが崩れたりすることも、体の不調の原因になります。引いては、体重増加による生活習慣病の発症や、既往症の悪化なども考えられるでしょう。

また、現在ではだいぶ緩和されましたが、感染リスクや生活様式の変化に対するストレスは、心だけでなく体にも影響を与えます。「体がだるい」「疲れがとれない」「めまいがする」といった体の不調は、生活習慣の乱れに加えて、このようなストレスが原因になっていることもあるのです。

脳を活性化させる「脳活」3選

以上のような心身の不調は、脳を活性化させる「脳活」に取り組むことで改善が期待できます。
さまざまな脳活がありますが、ここでは今日からでも実行できる3つの脳活に厳選してご紹介します。

1. 一日1時間、外を歩く

歩くことによって、脳を含む全身の血流がよくなります。血液に含まれるブドウ糖や酸素は、まさに脳の栄養源。歩くことは、脳の活性化に直結するのです。

特にデスクワークが多い人は、下半身の血流が滞りがちです。むくむだけならまだしも、足の静脈にできた血栓がめぐりめぐって肺の動脈を塞いでしまう「エコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)」にもなりかねません。

ランチでは少し遠めのお店を選ぶ、休憩時には近くを散歩するなど、短い時間の細切れでよいので一日1時間歩くことを目標にしましょう。外を歩くことで、脳に刺激を与えるという副次的な効果もあります。成人男性であれば6,000歩から7,000歩、距離にして4km前後で1時間です。ただし、まとめて歩こうとせずに、こまめに歩くことを意識しましょう。

このように心がけると、普段は面倒に感じる買い物や、郵便局や銀行に行くといった用事も、億劫に感じなくなります。むしろ「歩く機会ができてラッキー」と思えるようになれば、しめたものです。

また、「ポケモンGO」「ドラクエウォーク」「ピグミン ブルーム」などの位置情報アプリを楽しむことで、自然と歩く機会を増やすのもよい方法です。

2. 音読をする

東北大学加齢医学研究所の研究結果によれば、「音読は大脳の約70%の神経細胞を活性化し、認知症予防の効果がある」とのこと。

音読という行為は、実は「読む」「話す」「聞く」の3つを同時に行うことになるため、脳のさまざまな部位の活性化につながります。また、人と話す機会が減ったことで衰えた、喉や口まわりの筋肉を鍛え直すのにもうってつけです。

音読については、以下の過去記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

過去記事:「本が読めなくなった」と感じたら、脳の老化の危険信号。大人の「音読」で脳を活性化!
過去記事:マスク生活で口元が老化? 滑舌、表情筋、脳トレにもなる早口言葉にチャレンジ!

音読の際は、ぜひスマホアプリで録音してみてください。1週間後、2週間後、1か月後に聞き返してみると、発声や滑舌が格段によくなっていることが実感できるでしょう。

録音には、AI録音アプリ「Voistand」を使うのがおすすめです。
以下からダウンロードしてお使いください。

iOS版(App Store) https://apps.apple.com/jp/app/id1544230010#?platform=iphone
Android版(Google Play Store) https://play.google.com/store/apps/details?id=com.voistand.app

3. 脳トレアプリを使う

パズル、クイズ、間違い探し、文字当て、暗算など、さまざまなゲームアプリが無料で使えます。これらの中には「脳トレ」をうたったものも多く、楽しみながら脳を活性化できます。記憶力、判断力、注意力など、自分が「衰えたかな?」と思う能力を補うアプリがおすすめです。

また、楽器演奏や音楽制作などのアプリを楽しむも、脳の中で普段使わない部位を活性化させることにつながります。ご高齢で認知症が心配の方、物忘れが激しくなった方は、認知症予防向けのアプリを楽しむとよいでしょう。

記事の最後の「参考」に、アプリを紹介しているページへのリンクを含めておきますので、参考にしてみてください。

まとめ

以上、人と「会わない」「話さない」ことの心身への影響と、今日からできる3つの脳活を説明しました。

脳活の目的は「毎日を快適に生きること」。そのためには、ウォーキングなど軽い運動を生活に取り入れ、体を適度に動かすことが大切。また、音読によって脳のさまざまな部位を活性化したり、脳トレアプリで楽しみながら脳を鍛えるのも有効です。これらは天気の悪い日や、暑さが厳しい日でもできます。

ぜひ、今日からでも「脳活」をはじめてみてくださいね。

参考

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